この記事では、双日(Sojitz)という総合商社の企業概要から最近注力している取り組み、そして転職・就活の視点に立った魅力や注意点まで、幅広くご紹介します。転職や新卒就活における企業研究としてはもちろん、総合商社全般に興味があるビジネスパーソンにも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。
1. 双日(Sojitz)とは?企業概要と特徴
双日(Sojitz)は日本を代表する総合商社の一つです。かつての「日商岩井」と「ニチメン」が合併して誕生した企業であり、2004年に双日として正式にスタートしました。五大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)に続く大手総合商社として、世界中にビジネス拠点を持ち、多彩な事業領域に取り組んでいます。
一般的に「総合商社」と聞くと、資源エネルギーや食品、化学品、金属など多岐にわたる商品や原材料のトレードを行うイメージが強いかもしれません。しかし近年の双日は、単なるトレーダーにとどまらず、事業投資やM&Aなどを通じて多面的な事業展開を図っている点が特徴です。特に近年はサステナビリティやDX(デジタルトランスフォーメーション)といった新時代のテーマに対しても積極的に取り組んでいます。
また、従来の総合商社が持つ規模の大きさやグローバルネットワークに加え、比較的若い会社として柔軟な社風や意思決定のスピード感を備えているのも魅力です。社名に対する認知度は大手五社に比べるとやや低いかもしれませんが、その分、自由度の高い風土が魅力となり、転職市場や就活生の間でも近年注目度が高まっています。
2. 双日の事業領域と強み
総合商社という名のとおり、双日は幅広い事業領域で活動しています。主要セグメントとしては「エネルギー・金属資源」「化学」「インフラ・産業機械」「食品・生活産業」「航空・交通」「自動車」などが挙げられます。ここでは大まかな事業領域とその強みを見ていきましょう。
エネルギー・金属資源
双日は石油・ガス、石炭、金属資源などの資源関連分野に強みを持ちます。世界各地の鉱山・油田などの権益を確保しながら、川上(資源の採掘・生産)から川下(流通、販売)までを一貫して手掛けることで付加価値を生み出しています。近年は脱炭素化の流れを踏まえ、再生可能エネルギーの開発やEVなど次世代領域にもシフトしつつあります。
化学分野
化学品やプラスチック原料などのトレードは総合商社の定番領域ですが、双日も例外ではありません。ただし、単なる原料の仲介にとどまらず、製品の企画開発や下流企業との協業を通じて高付加価値を生み出すことを重視しています。さらにはバイオマスやグリーンケミストリーといった環境配慮型の事業にも力を入れ、サステナビリティと連携した化学事業の拡大を図っています。
インフラ・産業機械
双日は海外インフラ整備への投資や工業用機械の取り扱いに積極的です。鉄道や発電所、通信インフラなど、新興国を中心に社会基盤を整備する事業に携わりながら、パートナー企業との連携による大型プロジェクトを推進しています。また、プラントエンジニアリングや機械設備に関しても、多様なグローバルネットワークを活用し、国際展開が可能な総合商社としての強みを発揮しています。
食品・生活関連
日常生活で馴染みのある食品やアパレル、コンシューマー向け製品の取り扱いも双日の重要な事業領域です。主に食品原料や加工食品、コンビニや外食産業への供給など、サプライチェーン全体をコーディネートしています。また、オーガニック食品やフェアトレードなど、SDGsやESGを意識した新たな商材の取り扱いも増えています。
航空・交通
双日は航空機リースや航空機関連部品のサプライといった、他の総合商社とはやや異なる独自の強みを持ちます。これは合併前の旧日商岩井やニチメン時代から培ってきた領域で、航空事業に長い歴史と専門性があるのが特徴です。現在でも航空機のリースビジネスや機体の売買、メンテナンスなど、国際的なスキームで利益を創出しています。
3. 最近注力している分野や取り組み
双日が注力している取り組みとしては、再生可能エネルギー、サステナビリティ、DX、M&A戦略などが挙げられます。ここでは特に注目度の高い分野をいくつかピックアップしてみましょう。
再生可能エネルギー事業
世界的な脱炭素化の動きを受け、双日は風力や太陽光など再生可能エネルギーの発電事業を世界各地で展開しています。特に海外では、欧米やアジア地域におけるプロジェクトへの参画が進んでおり、現地企業との合弁や投資を通じて、長期的な収益源として期待を寄せています。また、水素エネルギーなどの次世代クリーンエネルギーの実用化を目指す動きも見られます。
サステナビリティやESG、SDGsへの対応
近年、企業活動における**ESG(環境・社会・ガバナンス)**の重要性が増し、総合商社もビジネスモデル自体を見直す段階にあります。双日はこれらの視点を踏まえ、事業投資やサプライチェーン運営において環境負荷や社会的課題への取り組みを徹底。具体的にはSDGsを念頭に置きながら、教育、医療、環境保全などの社会貢献活動も強化しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
総合商社は従来、現地駐在員のネットワークや人的関係を武器に世界中でビジネスを展開してきましたが、現在はさらにデジタル技術を活用した効率化や新サービス開発が急務となっています。双日も社内にDX推進部署を設置し、AIやIoT、ビッグデータを使った最適化を進めています。たとえば貿易の受発注プロセスのデジタル化や、サプライチェーンマネジメントへのブロックチェーン技術の導入などが一例です。
M&A戦略と新規事業開拓
総合商社は国内外でのM&Aや事業投資を通じて、常にビジネスポートフォリオを再編し続けています。双日も例外ではなく、自動車流通、食品、インフラなどさまざまな分野で新しい企業との統合や資本参加を実施しています。これらの動きによって、伝統的なトレード部門に留まらず、海外事業への拡大や新たな収益源の確保に成功している点が特徴です。
4. 社風・企業文化、働く魅力とは?
転職や就活の際に気になるのが、企業の社風・企業文化です。双日は大手総合商社の一角として、海外駐在などスケールの大きい仕事を担える一方で、比較的若い会社としての柔軟性や挑戦意欲も評価されています。
- 意思決定のスピード
大手商社というと官僚的なイメージがあるかもしれませんが、双日は合併後まだ20年ほどと、企業としての歴史が比較的浅いため、新しいことに前向きな雰囲気があります。部署によってはトップダウンの早い決裁もあり、スピード感のある実行が可能です。 - 海外事業での活躍チャンス
総合商社全般に共通しますが、双日もグローバルネットワークを駆使して海外でのビジネスを拡大中です。若手のうちから海外駐在や海外プロジェクトへの参画チャンスが得られるケースも多く、語学力や柔軟なコミュニケーション能力を存分に発揮できます。 - 多様性の受容
ダイバーシティやインクルージョンを推進しており、女性管理職の登用や外国人社員の採用にも力を入れています。また、障がい者雇用やLGBTQ+への理解など、社会のニーズに合わせた制度整備も年々進んでいます。 - 社内研修やキャリア支援
国内外の大学院留学制度や、専門分野を深めるための社内研修、社費留学など、個人のキャリア形成をサポートするプログラムが充実しているのも魅力です。
5. 転職者・就活生が気にするポイント
福利厚生と処遇
大手総合商社として、福利厚生は比較的充実しています。住宅補助や各種手当、企業年金、医療保険、財形貯蓄制度など、いわゆる「大企業」ならではの手厚いサポートが整っています。給与水準も、一般的な日本企業と比べれば高水準に位置しています。
一方で、総合商社は成果主義の傾向が強いため、部署や個人の成績次第では年収の伸びにも差が出やすい側面があります。転職や就活で入社を目指す際には、自分の強みを活かせる部門や職種を明確にすることが大切です。
研修・教育制度
双日は新人研修から始まり、語学研修や海外研修など、段階に応じて様々なプログラムを提供しています。総合商社ならではの豊富な研修メニューに加え、実践を通じて事業投資やプロジェクトマネジメント、マーケティングなど幅広いスキルを習得する機会が多いでしょう。
海外駐在とグローバルキャリア
海外駐在や海外出張の機会は、総合商社の大きな魅力の一つです。双日も世界各地に拠点を持ち、若手社員にも国際的な業務経験を積ませる社風があります。将来的にグローバルに活躍したい方や、語学力を武器にキャリアを築きたい方にとっては、大いにチャンスが広がるでしょう。
忙しさやワークライフバランス
総合商社はプロジェクトの繁閑に左右される部分があり、忙しい時期は相応の労働時間となるケースもあります。ただし、近年は働き方改革やテクノロジー導入を通じて、過度な残業を抑える動きが進んでいます。双日も在宅勤務やフレックス制度などの導入を進めており、ワークライフバランス向上に取り組む姿勢を示しています。
6. 双日を目指す人へのアドバイス
- 明確なキャリアプランの設定
総合商社は事業の幅が広く、配属先や担当業務によって身につくスキルが大きく異なります。そのため、自分が何をやりたいのか、どんな業界・業務に興味があるのかを事前に考えておくことが大切です。 - 国際感覚と語学力
双日は海外事業に積極的であるため、英語やその他の言語能力は大きな武器になります。転職組であれば前職での海外経験や語学力、就活生であれば留学経験やTOEICなどのスコアが評価される場合があります。特に将来的に海外駐在を希望する場合は、語学力があると配属の幅が広がります。 - 柔軟な思考とチャレンジ精神
合併後の若い会社だからこそ、新しい価値を創造しようという意欲を持った人材が求められます。自分の専門分野を伸ばすだけでなく、多様な業務への挑戦やイノベーション意識が高い人は、より活躍の場が広がるでしょう。 - ESGやSDGsへの意識
今や総合商社の事業戦略とESG、SDGsは切り離せません。環境や社会への配慮を重要視する流れが強まるなか、自分なりにESGやサステナビリティを理解し、自分のキャリアとの関連性を語れると選考時のアピール材料になります。
7. まとめ:双日で広がるキャリアを手に入れるために
双日は、五大商社に比べると知名度で劣る面はあるかもしれませんが、比較的若い企業としての柔軟性や、航空分野など独自の強みを持つ総合商社です。再生可能エネルギーやDX、ESGといった新しいテーマにも積極的に取り組んでおり、今後さらなる成長が見込まれる企業と言えます。
転職者や就活生にとっては、海外事業の豊富なチャンスや多彩な研修プログラムなど、やりがいと可能性が広がる環境です。また、最近では若手でも大きなプロジェクトを任されるケースも多いようで、キャリアアップに向けた意欲を持つ人には非常に魅力的なフィールドでしょう。
最後に、実際に応募を検討している方は、必ず双日公式サイトや最新の採用情報をチェックしてください。企業研究を深めるうえで、面接や選考で役立つ情報が見つかるはずです。特にESG・SDGs関連の事業展開やニュースリリースなどを追っておくことで、より具体的な志望動機を構築できます。
双日で新たなキャリアを切り開きたい方は、ぜひ今から情報収集を始めてみてください。 グローバルかつ多岐にわたる事業領域は、あなたの可能性を大きく広げてくれるでしょう。自分の強みと双日の戦略がマッチすれば、充実したビジネスライフが待っているかもしれません。
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